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2019年 12月 16日
オハラ樹脂工業株式会社
代表取締役 尾 原 慶 則 殿
JMITU(日本金属製造
情報通信労働組合)中央本部
中央執行委員長 三 木 陵 一
JMITU愛知地方本部
執行委員長 北 村 淳
JMITU愛知支部
執行委員長 平 田 英 友
同 オハラ樹脂工業分会
分 会 長 朝 倉 健 次
JMITU愛知支部・オハラ樹脂工業分会結成通知書
2013年10月、先代の社長が逝去されてから6年が経過致しました。この間、
100名以上の正社員が会社を去って行かれました。現社長は、「昔からいる人が会
社を悪くした」と言われ、古い社員への嫌悪感を露わにされています。それはそれな
りの理由があるのかも知れませんが、しかし、半世紀以上に亘って会社が存続してお
り、この間に創り上げた組織と製品が今の私たちの職場を支えていることも歴然たる
事実です。
自分が嫌われていると感じながら職場生活を送ることは、大変辛く寂しいことです
。多くの会社を去られた方々は、辞めたくて辞めた方ばかりではないと私たちは思っ
ています。
しかし、かつて役職に就いてそれなりに役割を果たされていた方々が、突然平社員
とされ賃金も半額になってしまった。或いは上層部に自分の意見を言ったら冷遇され
、未経験の部署に配属された。その上「仕事ができない」とレッテルを貼られる。指
導されたとおりに仕事をしていたら「不正をした」と言われたこともありました。
それでも職場に活気が満ちあふれているのなら、「リストラクチャリング」かも知
れません。自分たちの職場に、自分たちの生活に、自分たちの製品やサービスに、未
来への明るい展望が次々と消されてしまい、職場の活気が失われていく、最後の選択
肢であったはずの退職に際しても、何故か懲戒処分にされた方もいます。
不満と不安で、皆、心が折れてしまい、笑うこともできなくなって、この職場を去
って行かれました。
そんな中で私たちは、憲法第28条「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の
団体行動をする権利は、これを保障する。」との条文に励まされ、労働組合法に支え
られて労働組合を結成し、対等の立場で会社と話し合いながら職場の活性化に取り組
むことを決意致しました。
私たちの職場は、オハラ樹脂工業株式会社です。社長は、私たちが選ぶ権利のない
尾原慶則さんです。尾原社長に、会社の技術と製品とこれらを生かす労働者と、そし
て顧客や協力会社を大切にして、以前のような活気と意欲にあふれた職場に戻す大事
業に真剣に取り組んで戴きたいと思います。
私たちは、今ならまだ間に合うと考えています。だから、労働組合を結成致しまし
た。お互いに立場の違いは解っています。しかし世間には、労使が協力して立派な製
品やサービスを社会に送り出している職場は数多くあります。労働組合は労働者の立
場で行動します。社長は社長の立場で、会社を、私たちの職場を良くすることに全力
を投入して下さい。
今後ともよろしくお願いし、JMITUオハラ樹脂工業分会結成通知と致します。
以 上
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